No37しまちゃんです。またじゃじゃ麺の話をします。

本づくりメルマガにご登録の皆様 こんにちは!2 回目の登場、しまちゃんこと嶋田和叶です。 私が書いた一回目のメルマガ、読んでいただけたでしょうか…? そう私の地元、盛岡のソウルフードじゃじゃ麺の紹介をさせてもらいました★ 実は少し前に、あかりんと物語を書く練習としてエッセイを書いていました。 テーマは「じゃじゃ麺」…!(どんだけじゃじゃ麺好きなんだよ!!!) 今日はそのエッセイをメルマガに掲載しちゃいます! タイトル「これが私のじゃじゃ麺だ!!!!!!!!!」 ___じゃじゃ麺という食べ物をご存じだろうか? ゆでたてほかほかのうどんに肉みそ、キュウリ、ネギ、紅ショウガがのっている盛岡市のソウルフードである。 おっと、「ジャージャー麺」じゃなくて「じゃじゃ麺」です。名前は似ているけれど、まったくの別です。ジャージャー麺は中華麺だけど、じゃじゃ麺はうどんでしょう? そんなじゃじゃ麺の話をしたい。 私の名前は嶋田和叶。16 歳、高校二年生。 私には、誰にも言わない内緒の楽しみがある。 それは、盛岡駅前の大通りにある「不来方じゃじゃ麺」でじゃじゃ麺を食べることだ。 地下へ続く少し薄暗い階段を下りる。その先には、白く広い空間に点々と店が並んでいる。 初めて母に連れて行ってもらったときに、その光景を RPG のダンジョンみたいだと思ったのを覚えている。 殺風景なビルの地下一階。その店は、ひっそりとそこにある。 そこへ行くのは、たいてい土曜日の昼下がり。あるいは、定期テストが終わって、頭も心もへとへとになった帰り道。 暖簾をくぐって、食券機。じゃじゃ麺の食券を購入する。もちろん大盛で。 しばらくして運ばれてくるのは、湯気を立てる白いうどんとたっぷりの肉みそ。そしてキュウリ、ネギに、ここでしか見たことない丸い形の紅ショウガ。見慣れたその姿に、毎回 胸が高鳴る。 肉みそを少しだけ箸に取り、ぺろりとなめてみる。 味噌の深いコクと、ごまの香ばしい風味がじんわりと広がる。そこにひき肉のほどよい食感が重なり、舌触りまで心地いい。 この店の肉みそは手作りで、ここでしか食べられない。 そのまま混ぜて、全体に肉みそが絡んだところで、一口。 もちもちとした麺に、肉みそがよく絡み、それにキュウリのシャキシャキとした触感が混ざって、濃厚なのにさっぱりと食べられる。 __うん、おいしい。100 点だ。しかし、私はここから 1000 点に持っていく。 まずは卓上にずらっと並んだ調味料から、お酢を手に取りそのまま三周かける。そして、ラー油は二周。コショウは一振り。 そして最後の仕上げににんにくをたっぷり。これがたまらない。 ざっと混ぜて、夢中で食べ進める。 店こだわりの肉みそにラー油の辛味が重なり、香ばしさがぐっと増す。そこへ酢のガツンとした刺激が駆け抜け、あとからにんにくの香りが追いかけてくる。とっ散らかっているかと思いきや、コショウが全体をきゅっと引き締めている。 うまい。うまいぞ。半分くらい食べ進めて、またお酢を手に取り追加で二周かける。 ちょっとかけすぎたか…?いや、若干やりすぎたこの刺激、癖になってしまう。 「そんなに調味料を入れたら、お店に失礼なんじゃないか?」と思ったかもしれない。 だが、じゃじゃ麺とは本来、調味料で自分好みに味を完成させる料理なのだ。 酢を多めにする人、ラー油を効かせる人、にんにくを山ほど入れる人。食べ方には、その人の個性が出る。 つまり私は、ちょっとだけ“自分らしく”食べているだけなのである。 むちゅうで食べ進め、少しだけ麺ときゅうりを残して箸をおく。 この少し残すのがポイントだ。じゃじゃ麺はここで終わらない。 卓上にある生卵を手に取り、お皿に落としかき混ぜる。 そして厨房へ、叫ぶ。 「____ちーたんたん!!!!」 すると店員さんが「はいよ!」とでも言うように顔を出し、皿をひょいと持って奥へ引っ込む。すぐにあつあつのゆで汁をたっぷり注がれて、再び私のもとへ戻ってくる。 そう、世界一おいしい卵スープ、通称、「ちーたんたん」の出来上がりである。 湯気の立つそれをそっと口に運ぶ。熱い。けれど、やさしい。 おいしい。おいしいけれど、これだけじゃ物足りない。 また酢を三周、ラー油二周、コショウ一振り、そしてにんにくをたっぷり。 れんげでガッと口に流し込む。 う~ん、この刺激、たまらない…。 いくら下品な食べ方だろうが構わない、誰に何と言われようが関係ない! 器をつかみ一気にちーたんたんを飲み干す。 これが私の「「「じゃじゃ麺」」」だ___。 話は変わるが、実は私は、家族以外とじゃじゃ麺を食べることに抵抗がある。 中学3年生の部活の県大会の打ち上げで、焼き肉食べ放題へ行った時のことだった。 タッチパネルで注文する方式のお店で、私は意気揚々と、薬味欄にあるにんにくをタップした。すると隣に座っていた当時のチームメイトのアイリが、大きな目をさらに大きく見開いてこういったのだ。 「なんでにんにく頼むの?しんじらんなーい!」 その日から私は、友達とご飯を食べる際、調味料や薬味を入れて自分好みの味にすることに抵抗を覚えるようになった。にんにくを人前で食べることがトラウマなのだ。 思い返すと、「ほっとけよ!」「別にいいだろ!」と思うのだが、アイリの放った言葉は今でも私の心に刺さっている。 別日。長い長いテスト期間、最終日。 ようやくすべてが終わった安心感で、どっと疲れが押し寄せる。 こんな日は――アレしかない。 手早く荷物をまとめて、スマホで盛岡駅へのバスの時間を調べる。 少しでも早くアレにありつきたい。次のバスを絶対に逃すわけにはいかない。 「……もしかして、じゃじゃ麺食べ行く?」 後ろからいきなり声をかけられて、びくっと肩が跳ねた。 ふりむくと、同じクラスのヒナがいた。 そうだ、この前ポロッと、テスト終わりは大体じゃじゃ麺を食べるって言っちゃったんだ。 「…そうだよ。」 「やっぱり?あのさ、今日、私も一緒にいってもいい?」 短い髪の毛先をくるくると指に巻きつけながら、どこか気まずそうに視線を逸らして言った。 そう来るか。断る理由なんてないが。 「……いいよ。」 「やった!」 そうして私は、初めて家族以外の誰かとじゃじゃ麺を食べることになった。 じゃじゃ麺の並盛が二丁届く。本当は大盛にしたかったけど。 ざっとかき混ぜて一口。おいしい、おいしいけれど、やはり自分でカスタムしたくなる。 お酢をちょろっと、ラー油をちょいっと、コショウを少々。にんにくは…入れない。 食べてみる、うーん、おいしい。おいしいけれど! いつものように手を動かせない。 ちらりとヒナをみやる。何も調味料を入れないまま黙々とじゃじゃ麺をすすっている。 この子もどうせ「素材の味が~」とかなんとか言い始めるのであろう。 勝手に毒づき、物足りないじゃじゃ麺に箸をつける。 (__やっぱり一人で来ればよかったな。) そんなことを思ったその時だった。 サッとにんにくの容器をとって、スプーンにたっぷりとって三杯、じゃじゃ麺に入れた。 そして、当たり前かのようにじゃじゃ麺をかき混ぜ、すすって見せた。衝撃だった。 「…なに?」 手を止めてこちらに問いかける。じっと見つめていたのがばれたようだ。 「いや、にんにく、たくさん入れるんだなって思って。」 「しまった」と思った。これでは中学の時のアイリと同じじゃないか。 なんて弁明しようか、頭の中で思考を巡らせていると、ヒナがこう言った。 「だって、入れたほうがおいしいじゃん?」 瞬間、さっきまで考えていたことがばからしくなった。 どうして、今まで人のことを気にして我慢していたのだろう。誰に何と言われようと、私は私の好きなスタイルを貫けばよかったのだ。 すぐさま酢を手に取り 3 周、そしてラー油を2周、コショウを一振りかける。そしてにんにくをたっぷり。 「いや、入れすぎでしょ」 ヒナがケラケラと笑う。でも不思議ともう何も気にならない。恥ずかしくない。 「うん!だってこっちのほうがおいしいもん!」 二人でちーたんたんまでおいしくいただいた。途中でそれぞれのスープを飲みあって、「すっぱすぎでしょ」「あんたのはしょっぱい」なんて言って笑いあった。 「次は大盛にしよう」 そう約束して私たちは帰路についた。 その日から私の中に一つ価値観が生まれた。 真の友達とは、じゃじゃ麺を一緒に食べられる友達のことである。 いかがでしたでしょうか? このエッセイに出てくるヒナちゃん(仮名)とは今でも定期的に飲みに行く仲なんですよ! 一軒目は、いつもきまって高崎駅前のオリオン餃子に行きます。 もちろん、にんにくはたっぷりで(笑) 何も気を遣わずご飯を一緒に食べられる友達って貴重だなって思います。 これからも仲良くしてね、ヒナちゃん。 本編の執筆のほうもめきめき頑張りますよ~~~!では今日はこの辺で…! ばいばい(@^^)/~~~ ━━━━━━━━━━━━━━━━ 読み書きラボ 5期生 嶋田和叶 e-mail: yomikakihci.4@gmail.com ━━━━━━━━━━━━━━━━ 🐴ご意見・ご感想お気軽に☆ yomikakihci.4@gmail.com 🌱SNS・公式HPリンク *Instagram* https://www.instagram.com/hci_book.lab_5/  * X(旧Twitter)* https://x.com/QuoteShibata *公式HP* https://hci-book.inf.gunma-u.ac.jp/ *過去のメルマガ一覧* https://hci-book.inf.gunma-u.ac.jp/newsletter.php ✉️メルマガは下のフォームでご登録ください(お知り合いへのご紹介用に): https://forms.gle/YZfU9R9S7hRSTyuH8 📖読み書きラボ: https://yomikaki.inf.gunma-u.ac.jp/index.html 群馬大学の読み書きラボは「読み書きをとおして人と街を豊かにすること」を目的に活動中。 有志学生が0から企画・印刷まで1冊の本を作る「本づくりプロジェクト」では、 現在、5期生6人と6期生1人で活動しています! 今後の配信もお楽しみに! <a class="button" href="https://forms.gle/YZfU9R9S7hRSTyuH8">メルマガ登録</a>